Cブロック
15.ガヤっぽいな
森山直太朗『さくら(替え歌ver.)』
Cブロックのトップバッターを務めたのはガヤっぽいな。フリップを持参し、定番卒業ソングの『さくら』を「アニメのオリジナルキャラ名メドレー」の替え歌にして歌う。そのシュールさとサビにかけての怒涛の畳み掛けで客席は笑いに包まれた。
16.はたプガールズ
NALALA『&ME』
続いて6人グループで出場しているはたプガールズが登場した。明転後、寝転がるメンバーの中央に立つたまが「ハイ!」と高らかに叫ぶと、メンバーが足の動きをシンクロさせる難易度の高いフリを完璧にこなす。イントロで早くも会場のハートを掴むと、各メンバーのソロパートでは全員が真剣な眼差しと笑顔でそれぞれの魅力を爆発させる。曲終わりでは佐々木とランパオーンによるエンディング妖精もあった。
17.ほくと
影山ヒロノブ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』
Cブロック3組目は、ほくとによるソロ歌唱。ハンドマイクを握りしめTシャツ姿で舞台上に現れると、アップテンポのイントロに負けじと小刻みに拍をとり、頼りなさげな姿を見せる。しかしひとたびAメロを歌い出すと、本人がそこにいるかのようなクオリティの高い声真似に会場全体が驚きに包まれる。コーラスや合いの手も自然と沸き起こり、ソロながらも大いに会場を盛り上げた。
18.走馬灯
Mr.Children『シーソーゲーム 〜勇敢な恋のうた〜』
続く4組目には走馬灯が登場。ミスチル桜井氏をリスペクトしたタレ目テープとねずみ色のTシャツで勢いよく舞台に上がると、「シー?」「ソー!」というコールアンドレスポンスで客席を温める。特徴的な歌声や落ち着きなく動き回る仕草、「ありがとうぅ!」という挨拶などあらゆる面で本家を完コピし、しもきたドーンを東京ドームへと一変させた。
19.ヨクアタール
サカナクション『新宝島』
5組目はヨクアタール。アコギを持った小澤がマイクの前に立ってギターをかき鳴らし、そのまま歌い始めるかと思いきや、あとの2人が両袖から同じくギターを持って登場した。3人の弾き語りとハモりによる息ぴったりのパフォーマンスで会場の熱量は極限まで高まり、サビのメロディをアレンジして余韻たっぷりに歌うボケも拍手笑いを巻き起こした。
20.active@gmail.com
ウタ『私は最強』
Cブロック6組目はactive@gmail.comによるソロ歌唱。「最近、水族館でフグを見ました」という緩いツカミで客席の雰囲気を一変させると、曲紹介そのままに「私は最強」と透き通った高音を響かせた。間奏では卑猥な声を上げる悪夢のような場面も見られたが、美しい裏声で観客を圧倒した。
21.鳩ム木
中島美嘉『orion』
Cブロックのトリを務めるのは鳩ム木。サラサラの黒髪ロングに目が隠れた長い前髪、白いヴェールのような衣装で中島美嘉を完全再現する。繊細に震える歌声や猫背ですがるように歌う姿は限りなく本家に近く、会場全体がその歌声と幽玄さに心掴まれていた。
Cブロック結果発表
7組の個性が見事に爆発したCブロックも終了し、早くも結果発表へ。はたぷガールズが現在のメンバー構成(ナルちゃん、たま、伊澤、佐々木、しおりん)に至った経緯や「途中に夢みたいな時間があった(ホリコシ)」active@gmail.comのパフォーマンスをMCの2人が振り返っていると、集計が終了。
気になる決勝進出者は、熾烈な得票率争いの末にヨクアタールに決定した。ユニット名を呼ばれると3人はパフォーマンスで使用したギターを抱えて舞台に登場し、決勝に向けて気合十分な様子を見せた。
次は予選最後のDブロック。いよいよ決勝に進む4組が決まる。
Dブロック
22.定刻拳法
レミオロメン『粉雪』
Dブロック1組目は定刻拳法によるソロ歌唱。センターマイクの前で遠く彼方を見つめて棒立ちし哀愁を漂わせると、歌い始めると音程の正確さとまっすぐな歌声で観客をぐっと引き込んだ。しかし3分15秒を過ぎると歌唱中にもかかわらず聞き覚えのある警告音が流れ、3分30秒のタイミングで爆発音とともに強制暗転。大学お笑いの夏を思い出させるパフォーマンスとなった。
23.にゅるぷ
mao『夢をかなえてドラえもん』
続いて6人組ユニット、にゅるぷが登場した。ハモネプ出場経験のあるドバイかわさきやアカペラサークル所属のメンバー2人を引き入れ最強の布陣で挑む。舞台上でピッチを合わせ、そのままアカペラに入るかと思いきや、袖からドラえもんの全身タイツを身にまとったさっそが現れ、彼の歌声を合図に演奏が始まった。ドラえもんのリードボーカルと5人の唯一無二のハーモニーは会場全体を太陽のように照らした。
24.和三盆
尾崎豊『I love you』
Dブロック3組目は和三盆によるソロ歌唱。他薦により出場が決定したという和三盆は、サングラスをかけて渋めのルックで登場。だがその姿とは対照的に優しさと強さを併せ持つ歌声を響かせ、歌詞の一言一言を噛み締めるように歌うパフォーマンスに観客はうっとりと聴き入っていた。
25.ナユタ おのはら
THE 虎舞竜『ロード』
続いてリーゼントで高橋ジョージに扮して登場したのは、チームJOYSOUNDのメンバーでもあるナユタ おのはら。お決まりのあの曲を聴けるかと思いきや、「今日はロードを歌いません」とまさかの封印宣言。しかし結局、『ロード』のメロディにのせて前妻との思い出に浸り、原曲に負けない哀愁を漂わせていた。
26.レッドホット
西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』
Dブロック5組目にはレッドホットがコンビで登場。凛々しい立ち姿の新井が歌い出すと、隣に背を向けて座る相方がガヤを入れ始める。歌の盛り上がりとともにガヤの熱量も増し、サビの「ピアノ弾けねえのかよ!」という言葉では爆発的な笑いが巻き起こっていた。
27.箱ひげ図
こっちのけんと『はいよろこんで』
続くDブロックの6組目には箱ひげ図がピンで登場。流行曲『はいよろこんで』の歌詞を吹き出しで表現しながら歌う。アップテンポの曲ながら、吹き出しと歌唱、顔芸を駆使して次々と畳み掛け、会場の笑いを誘った。
28.ランパオーン
RADWIMPS『セプテンバーさん』
予選28組の大トリを務めるのは、チームJOYSOUNDの一員であるランパオーン。「今日は9月3日なので、とある曲を歌いたいと思います。RADWIMPSで『セプテンバーさん』」と曲紹介すると、アコギでイントロをかき鳴らす。緩急を自在に操るギター演奏とまっすぐ胸に響く歌声に観客の手拍子が呼応し、大盛り上がりで予選は幕を閉じた。
Dブロック結果発表
予選が全て終了し、Dブロックの結果発表タイムへ。シルクド至上主義の2人は舞台に現れるやいなや「下ネタやれよ!!」とシルクド節でランパオーンにツッコんだ。
Dブロックの投票集計の結果、選ばれたのはアカペラを披露したにゅるぷ。ドラえもんの全身タイツを身にまとったまま、さっそは「ハモネプが好きすぎてこのメンバーを集めた」と語り、決勝に向けて闘志を滾らせた。
いよいよA〜Dブロックを勝ち上がった実力者たちによる決勝戦。最後に観客の心に最もその歌声を響かせるのは誰なのか。
気になる決勝戦と結果発表、そして終了後の決勝進出者インタビューは後編で!