思い出のライブとネタ
―話は変わりますが、印象に残ってるライブや大会についてのお話を伺いたいです。
吉田:『東西女芸人決戦』と『ビビビ』は、先ほども言ったように本当に楽しかったです。




あと『春の相関図』はかなりありがたいなと思うライブで、私はただネタを5本覚える以外何にもやることがないけど、2番目のアポロも春葦波もはやても、マジでみんな面白くてすごいんです。次回(3/28開催)も含めて3回やってるんですけど、どんどん仲良くなれてて、私にとっての大学お笑いの友達が増えたって思えるぐらい喋れるようになりました。すごく人気で友達も沢山いる2組とこんなにいっぱい関われて、話せて、一緒に面白いことできるんだっていうのもすごい嬉しかったです。アプリコで出てるけど、しいまろとしての良さをみんな活かそうとしてくれて、「あのネタのあの感じちょっとやれる?」みたいに言ってくれるのがめちゃくちゃ嬉しいです。個として認めてもらえてるのかなと思って。


あとは1回しかやれてないんですけど、O-keis17期の同期ライブですね。全員やる気がなくて、2年生の10月とかいう訳分かんない時期にやって、それ以降やってないんですけど、楽しかったですね。「17期いいじゃん」って思った。
ーピンとアプリコなどのコンビのネタでお気に入りのネタがあれば教えてください。
吉田:アプリコの「メデューサガール」っていうネタがあるんです。そのネタで初めて『テンガン山』という同期のライブで1位を取れて、結構アプリコがとんとん拍子に行ったので、きっかけのネタだと思っています。最初にやったときは、セリフ多いし、意味分かんないキャラだし、これ合ってるよね?みたいに思ってたんですけど(笑)。それまでのアプリコのネタは学生コントでもなくて、かなりテイストが違うネタをやってたので、このネタで一気に方向性が決まったかな。
あと、あまり知られてないんですけど、私はアプリコで最初にやった『家庭教師』というネタもめっちゃ好きです。はやてが生徒で、私が「家庭教師の秘密言ってあげる」と言って、おっぱいが3つあるっていうネタです。はやては動画はあげないって言うんですけど、めっちゃウケたし、大好きなネタですね。アプリコは全部好きで、「映画部」っていう芸会でやらせてもらったネタも、初めて音響が使えて楽しかった。
あと、今年の芸会でやった『スナック』っていうネタは、私がネタを飛ばしちゃったんですよ。それで自分の戒めで髪をショートにしたんですけど。坊主にしないんかいっていう意見もありつつ(笑)。それがアプリコとしては最後の大会になっちゃって、やりきれたらよかったなっていう気持ちがすごく残ってます。だから良くも悪くも印象に残っているネタです。元々めっちゃ面白いと思ってたから、もっと完璧にやりたかったんですよね。

ピンは「ハードレズ」「宝塚」「シンクロナイズドスイミング」が好きですけど、全部同じ熱量でやってます。「面白いですか? いいですか?」っていう気持ちで。「ハードレズ」はみんなが作ってくれたからあそこまで良くなったので、他のネタももっとみんなに頼ってればどうなったんだろうと思います。

特に「宝塚」のネタは初めてその1人でやって1人でウケた、ピンとしてはきっかけになったネタです。HIKIGANEのコロナ禍明けの初回のライブでやりました。満員のサンガイノリバティで、他の演者はみんな3、4年生で私だけ2年生で怖すぎたんですけど、名だたる先輩方の中で私が2位だった。やりづらい……って少しなりましたけど、私が1人でやってもウケるんだっていう自信を持てました。初めての拍手笑いもとりましたし、思い出のネタです。
吉田しいまろ単独舞踊ライブ『ロマンスの女神様~普通の女の子に戻ります~』
吉田:昨日の単独は、ただやりたいことをやるだけのライブでした。うちの学祭が年に3回あるんですけど、各学祭で後輩と沢山組んで色んなキャラをやらせていたものを、最後にやろうと後輩たちが言ってくれて。「最後に単独か何かで全部やりましょうよ。もうやりすぎてて収拾つかないんで」って。12ネタ……。私のネタ、ゲストネタ、次にまた私が一人でやって、ゲストでピンも挟みつつ12ネタやって、風邪気味になるぐらいきつかったです(笑)。着替えのためにスタッフ2人が付いてくれて、スタッフも全部で10人来てくれました。芸会の優秀なスタッフの子たちに着替えをやらせてしまって申し訳なかったです(笑)。 ネタの前に、前口上っていうネタの紹介を入れて、歌謡祭みたいにしたんですけど、それがめちゃくちゃ好評でした。それも全部、田代や山北を中心に後輩がやってくれたし、私のことや私のネタについて全部分かった上で面白くしてくれて、本当に後輩のおかげです。ネタもゲストも後輩がいっぱいやってくれて。
あと、最後に山口百恵の曲を歌いながらウエディングドレスで出てきて、舞台中央にマイクを置いて「卒業」というテロップを出して終わるという演出をしたんですけど。「実現するのか」って思ってたことを実現させてもらえて、めっちゃ嬉しかったですね。



最後にやるネタも、元々「宝塚」とかありネタをやろうと思ってたんですよ。そしたら「ダメです、面白くないです。もう今やってもウケないです」「新ネタやりましょう」って当日後輩に言われて。「当日だから! 12ネタやるから!」って言ったんですけど、それでも「やりましょう!」って言われたので、結局レゲエをやったんですよ。「本当はもみもじやりたかった♪」って言って(笑)。散々歌って踊るネタをやった後に、センスがあればもみもじみたいになりたかったっていう、それまでをフリにしたようなレゲエをやりました。舞台の後ろにばーってみんなが来てくれて盛り上がって、楽しかったですね。
『東西女芸人決戦』と『吉田しいまろ単独』の2つはずっと忘れないです。
吉田しいまろのこれから
―今後についても、差し支えない範囲でお聞きしてよろしいでしょうか?
吉田:就活がついこの間終わりました。ただ、同時並行で吉本新喜劇のオーディションを受けてたんです。2次面接で大阪の吉本本社まで行って、集団面接で特技披露みたいなことをしたんですけど。(他の候補者が)6人いるうち私以外の5人全員がスーツで、NSC出て10年ぐらい経ってますみたいな人40代ぐらいの方たちで。「マジで入りたいです。最後マジックします」みたいな雰囲気の中、私はレオタードで行っちゃって浮いてるし、特技にサックスをぐわって吹き鳴らしたら、不合格になっちゃいました。ウケたんですけどね! 時間が2分与えられてたので、私は2分尺のネタをやるだろって考えて行ったんですけど、みんな1分半めっちゃ語って、最後マジック、モノマネ、一発ギャグみたいな。そんなんで受かるかよと思って、頑張ったんですけど、ダメでした(笑)。
新喜劇に入って、プロの道に行くことも考えてました。五分五分でプロに行きたかったんです。でも結局行きたかったテレビ関係の仕事につけて私は満足だし、社会人経験も積みたいなと思ってたのでよかったです。後輩はありがたいことに惜しんでくれますけど。でも、「脂が乗り次第、プロに戻る」とは言ってます(笑)。
30代ぐらいに入って脂が乗ったぞと思ったら、プロになるかもなって。そのぐらいお笑いが楽しすぎる。でもO-keisが楽しいだけかもしれないし、覚悟もまだ決まってないので。同期のやつらと並べるほどの自信と覚悟はないから、まだまだ未練はありつつ一旦就職します。
テレビ業界で私がテレビを支えて、その土壌を崩さないでいることで、後々自分がテレビの表舞台で活躍できたら一番いいかなと思ってます。ずっとドリフが好きで、志村けんさんと共演するためにお笑いをやろうって思ってたので、浪人するタイミングでお亡くなりになられたのが結構ショックで。勉強も手につかないみたいな感じだったんですけど、今はもう切り替えてます。私も私で目立ちたがり屋なので、目立てたらいいなっていう感じですね。でも二足のわらじはちょっと苦手なので、並行してはやらないです。社会人お笑いはやらないかな。お笑いやりたくなったら戻ってきます。

―最後になりますが、後輩や大学お笑いの人々に向けてのメッセージをお願いします。
吉田:私は大学お笑いっていう場に馴染めてる感覚がずっとなかったんです。でも、自信がなかったからこそ認められたときはとても嬉しかったし、その経験があったから「信じてるものをやり抜くことが大事だぞ」と学んだので、それはめちゃくちゃ伝えたいです。迎合しようとすると人って面白くなくなるから。
みんな面白いはずだし、女の子は特にせっかく大学に入っていざキャンパスライフを楽しもうというときにお笑いをやる時点で、多分みんな面白いやつなんですよ。だからそこは自信を持っていいです。それぞれの色んなバックグラウンドを絶対に活かせるし、自分にしか持ってないものが必ずあるから信じてやってほしいなって思います。私も変わってると言われるけど、別に大勢の中の1人だったし。当たり前にライトを浴びて、人前で自分はこういう人間だぞって発信できる場ってあんまりないじゃないですか。そのチャンスをぜひ活かしてほしい。 スタッフさんも、こんなに変なコミュニティや人に関われることはあんまりないと思うので、その環境を大事にしてほしいし、とにかく貴重で素晴らしい経験をしてるということを常に感じて欲しいですね。私はこの4年間の話をずっとしていくので。大人になっても昔話してるだろうし、ずっと思い出すので、そういう4年間にできるぐらい何か成し遂げられたらいいんじゃないかなと思います。タイトルを取る・取らないとか、賞レースに勝つ・勝たないとかだけじゃなくて、自分が色んな形で表現することで認めてもらえるチャンスがあることをありがたく思ってほしいです。素敵な環境にいるぞっていう誇りを持ってほしいなと思いますね。
私はめちゃくちゃ楽しかったです。この4年間。
—吉田さんの今後のご活躍を応援しております! ご協力いただきありがとうございました!
「こわらいぶ」応援チケット企画とは?
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ご購入いただいた皆様、本当にありがとうございました!