４年漫才師の”戦友”座談会 Vol.1 「こいつ以外と組んでたらやめてたかも」３組の結成から今まで

KO(WARA)のインタビュー第１弾は、現在大学４年生で学生芸人として活躍するグラマラスグランマ（一橋大学お笑いサークルIOK）、ナユタ（早稲田大学お笑い工房LUDO）、ノコノコみさき（日本大学経商法落語研究会）によるスペシャル座談会。

それぞれのコンビを組んだきっかけから、３組の互いに対する印象、同期の６人だからこそ知る大学お笑いのエピソードなどを伺いました。
３回にわたりお届けする１万字超えのロングインタビュー。第１回は各コンビの始まりと「自分たちのかっこよかったと思う瞬間」についてたっぷり掘り下げます。

３組３様の関係性

──それぞれがコンビ組んだきっかけや、今まで続けられてきた理由をお伺いできればと思います。ナユタさんから。

ホリコシ：最初は他のコンビでやってたんですけど、僕らは２年生の５月に組みました。 もともと仲のいいグループのうちの２人って感じで。そうしたら、なんか思ったより、結果が先行して出たんで。

おのはら：イヤな言い方。

ホリコシ：ノコノコみさきは１年目から組んでるんで、コンビ歴で言ったら全然先輩ですね。

おのはら：あんまりコンビ歴で先輩とか言わないけどな。

門：聞いたことないよ、コンビ歴は先輩とか。

ホリコシ：最初からあるコンビではないっていう感じです。

──グラマラスグランマさんはいかがですか？

門：そうですね、僕らは２年生の９月に組んで、不満がない。

あずきたろう（以下あずき）：そう、不満がない。壁に当たってない。

一同：（笑）

門：組んでからこの方、挫折がない。

──それで、順調に（活動していらっしゃるんですね）。

門：元々は１年半別々のコンビでやっていて、一度別々のコンビ同士でライブで一緒になって、そこで仲良くなって。まず連絡先を交換して。 で、頻繁に連絡をとるようになり。

一同：（笑）

おのはら：付き合う流れじゃねえか。

あずき：２人だけで会って、ご飯とか行って。でも急に１ヶ月くらい連絡取らなかったりして。俺がちょっと既読無視しちゃったりして。

門：（返信が来なくて）不安で寝られなくて。

一同：（笑）

門：で、なんとかゴールインして。

あずき：そのまま今もやってるって感じです。

おのはら：コンビ歴で言うと一番後輩だと。

門：いらない尺度ね。

──ノコノコみさきさんもお願いします！

千明 ：僕らは１年生のデビューライブが最初です。最初のデビューライブから組んでて。組んだ経緯は（コロナ禍のサークルの）Zoomかな？  こいつ先輩に気に入られてて。やっぱり、デビューライブに先輩が来るから、先輩に好かれてるやつと組んだ方がいいなと。

あずき：えぇ〜、そんな理由！？

カツラギ：俺は、こいつがずっとZoomが終わった後も最後まで残ってて、ちょっと話してみようってなって、LINEのやりとりが始まったみたいな感じかな。

千明：そうそう。戦略的に組んだ。

ホリコシ：最初から組んでるってすごい。

千明：すごいよね。結果的にうまくいってるんで。

カツラギ：引きが良かった。

千明：ほんとにこいつ以外引いてたら辞めてたんじゃないかって思うけどね。

一同：えぇ〜！

ホリコシ：熱いなあ。

カツラギ：いや、でもそうね。（ネタを）書いてくれるから、千明が。
書けない人と一緒だったら、もうめちゃくちゃなネタやって辞めてたと思う。

千明 ：続けてるのは辞める理由がないからですかね、結局は。別に辞める理由がない。仲いいです。

カツラギ：あと、よくメシ行くね。

千明：メシの趣味が合うね。

──皆さん普段から仲がいいんですね！　例えば友達度：相方度で表すと何％ずつになりますか？

門：友達度が90で、恋人度が10。

あずき：その比率でやってるな。

ホリコシ：エロっ。

あずき：結構肌の相性も良くて。

おのはら：肌！？

ホリコシ：キモっ。

カツラギ：じゃあ恋人度90だろ。

門 ：まあ、友達度90ぐらいですかね。本当に。

千明：俺らもそんぐらい、友達度90。急にメシ（の誘いの）LINEとか送るよ、俺。

おのはら：めちゃくちゃ仲いいじゃん。

ホリコシ：そんな仲いいんだ。なんか珍しくない？

カツラギ：水道橋に２人で行きつけのラーメン屋がある。

おのはら：ただラーメン食べに行くの？

千明：それはあんまりないけど、ネタ合わせのときに行く。

カツラギ：大学お笑いっていうのもあるよね。仕事じゃないからさ。結局、友達始まりじゃないと組めない。
（大学お笑いは）すぐ辞めるじゃないですか。別のコンビもすぐ組めるし。だからやっぱり、10～20以上の友達度がないとやってられない。

自分たちが一番かっこよかった瞬間

──では次に、それぞれのコンビの活動についてお伺いします。
コンビ活動において、今までで一番「自分たちかっこいい！」と思った瞬間はありますか？

千明：俺はもう、大学芸会の決勝のオープニング。

ホリコシ：あー！

千明：正直めっちゃかっこいい。トップバッターだったので僕らが最初に紹介されて、すごいかっこよくしてくださったんです。（映像のBGMが）サビに入るときに写真がバンって。

おのはら：そっちか、ネタ前の動画のことかと思った。

千明：（オープニングとは別で）ネタ前に流れる動画もあるんですけど。

おのはら：あれもかっこよかったよ。

千明：じゃあその２つです。

一同：（笑）

千明：（大学）芸会全体のオープニング動画と、ネタ前の動画。芸会です。

──カツラギさんはいかがですか？

カツラギ：うーん……。コンビに１回密着がついたことがあって。「のむシリカ」っていうかっこいいスポンサーのいる大会（『お笑いJACKPOT』）で密着がついたんです。そのときに、僕の衣装の蝶ネクタイが後ろにホックがあるんで自分ではつけられないんですよね。だから毎回（千明に）つけてもらってて。かっこいいというか「ここ使われるだろうな」と思ってやってました。

千明：かっこ悪いだろ（笑）。

おのはら：だいぶかっこ悪いよ。

ホリコシ：「つけられないんですよね」って（笑）。

カツラギ：でも、つけてもらってる画がいいんだろうなと思って。

──密着映像に使われてましたか？

カツラギ：使われてました。

一同：おー。

──たしかにM-1グランプリのPVっぽいですもんね。

グラマラスグランマさんはいかがですか？

あずき：今年のNOROSHIの敗者復活戦。

門：僕ら敗者復活を２回まわることになって、その日の大トリになったんです。

あずき：漫才、コント、ピンっていう順番でやったんですけど、コントが結構ウケて。コントは僕ら２人と別の２人を合わせた４人で、そのナガキとタカギっていうやつはネタ終わりにすごい喜んでいて、でも俺たちは「まあまあまあ」みたいな感じでいられたっていう。

──冷静にいられた。

あずき：そう、冷静にいられた。

門：（先にやった）漫才でもそこそこ反応が良かったんですけど、コントの始まりが２人の板付きだったのですぐ着替えて、 そのコントも結構ウケたんですよ。
最後はピンがまだ残っていたんですけど、ナガキとタカギがコント終わりで袖に捌けた瞬間に「しゃっ！！」ってすごい大きい声でガッツポーズして。そこにいた他の人たちも「これ（準決勝）行きましたよ！」って言ってくれるなか、僕らだけ「まだピンあるから落ち着こう」って（笑）。

おのはら：冷静。

あずき：あれはかっこよかったよね。

千明：準決勝もそんな感じだったしな。 めっちゃウケてて、決勝確定みたいな感じだったじゃん。でも２人が楽屋戻ってきたら、「いや、まあまあ」みたいな。

門：ウケた後はやっぱ「まあまあ」ってなる。

──ナユタさんもお願いします。

ホリコシ：『THE TIME,』っていうTBSの朝の番組にLUDOで出たことがあって、そのなかでちょろっとナユタがインタビューされまして。 
それで、LUDOのピクニックっていう行事のちょうどその日の朝に放送があったんです。ピクニックに来た１年生の子がLUDOが密着されてるとか何も知らずにテレビ見てたら、「ナユタ出てる！」ってなったらしくて。「びっくりしましたよ！」と言われて。普通にテレビつけたときに先輩出てたらかっこいいなって。

──そうですよね。おのはらさんはいかがですか？

おのはら：LUDOの幹事長決めというものがあるんです。毎年いろんな人が立候補して色々ふざけて、最後にみんなで投票するんですけど、そこでも毎年ふざけるのが恒例で。
そのなかで２回めっちゃ盛り上がったことがあって、終わった後に蓋を開けてみたら俺らが書いたくだりだったとき。

ホリコシ：その場の盛り上がりを俺らが裏で仕切っていて。

おのはら：それが分かったときは、ちょっとさすがにかっこいいなと思いました。

ホリコシ：表には出ないですけどね。

──放送作家のような。

ホリコシ：やっぱ顔が出てなくてもおもろいやろっていう。そこまでは言わないですけど（笑）。

おのはら：（他２組の顔を見て）……これ違うか。

千明：ごめん、普通に何も聞いてなかった。
（ホリコシの）メシが気になりすぎて。ビニール食ったりしてるから。

（※このときホリコシはばかうけを食べながら話していた）

あずき：何も聞いてなかったです、内容が入ってこなくて。ずっとぼりぼりぼりぼり。

「４年漫才師の”戦友”座談会 Vol.2」は7/29(月)公開予定！お楽しみに！

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