3回にわたりお届けしている、グラマラスグランマ×ナユタ×ノコノコみさきのインタビュー。
締めくくりとなる第3回では大学お笑いのライブに焦点を当て、出ていて楽しい瞬間や思わずアツくなってしまうライブを伺いました。後半では3組の今後についてのお話も!
同期6人ならではの飾らないトークを最後までお楽しみください。
取材日:2024年7月某日
取材に参加いただいた皆さま(敬称略):
ノコノコみさき
カツラギ リキト(写真左上)
千明大河(左下)
グラマラスグランマ
門(中央上)
あずきたろう(中央下)
ナユタ
おのはら(右上)
ホリコシ(右下)
お笑いライブの「心の童貞」感
──ライブに対するモチベーションを教えてください。どういうところが一番楽しいですか?
ホリコシ:同期と一緒になるライブが一番楽しいですね。ネタ見るのももちろんですが、終わってからみんなで喋るのも楽しいです。この代はずっと友達なんだろうなあって。
おのはら:お笑いをやり続ける理由は、お笑いをやってる人とずっと関われるからですね。
ホリコシ:K-PROとかのライブにも呼んでもらえるようになって……そこで会うすごい人たちと喋れることも楽しい。
仲いい芸人さん同士が話してるの見て楽しそうって思うんです。あれいいなって。
──グラマラスグランマさんはいかがですか?
門:ライブがあると相方に会えるからですね。
──(笑)
門:ネタ合わせはZoomだし、ライブの回数も今は少ないんです。だから直接会える機会はうれしいですね。同期も仲がよくて。ネタ自体もそうですが、その前後が結構楽しかったりします。
──あずきたろうさんはいかがですか?
あずきたろう(以下あずき):童貞感が好きですね。
おのはら:変えてほしいなあ(笑)。
あずき:心の童貞を喪失したら面白いことが言えなくなると思うんです。
カツラギ:たしかに、AV監督は童貞が多いって聞くね。だからこそ面白さが出るって。
──なるほど(笑)。ノコノコみさきさんはいかがですか?
千明:ウケるのが一番気持ち良くて楽しいですね。他では補えない気持ち良さがある。楽屋も楽しいです。
カツラギ:ライブって何にも代えられない楽しさがあると思って。僕は相方にネタを書いてもらってる分、平場でウケたときはすごく楽しいです。変なこと言ってもウケたら結果オーライみたいな。
──いいですね。
カツラギ:しっかり者じゃなくてもいいし、取り繕わなくてもいい。楽にいられる。社会人になってライブに出れなくなってしまうのは寂しいですね。
「ナルちゃんが読んでいたら理由を教えてほしい」
──では、自分たちが出ていて、あるいは逆に見ていて楽しいライブなど、好きな大学お笑いのライブがあればお伺いしたいです。
カツラギ:もうやってないんですけど、『マジクリエイターズ』っていうライブが昔あって。
千明:だいぶ昔。
カツラギ:上智大学SCSの人たちが中心でやっていて、ネタはそんなにない、メインが企画のライブです。今の大学お笑いではあんまりないなと思って。内輪と言ったら内輪なんですけど、その人たちの地肩のお笑いの力がすごいので、めちゃくちゃ面白くて。
ネタメインのライブが最近は多いから、企画がメインで面白いライブが必要というか、あってもいいなっていう風に最近思ってます。マジクリ、ずっとあっためてました(笑)。これを言いたかった。マジクリ面白い。
〜沈黙〜
千明:『満園』……。
一同:あー!
千明:『満園』っていう、それこそ大阪の話してましたけど、大阪のみんなが東京の学生芸人を招待して、もてなしてくれるライブで。ライブ自体ももちろん楽しいんですけど、その後の観光もあって、めちゃくちゃ楽しいです。それはずっと呼ばれたい。満園と、やっぱ同期ライブとかずっと行きたいですね。
~沈黙~
千明:『全奢り』とかダメか。
カツラギ:いや、いいんじゃない。言い出したらどんどん出てくる。
千明:『全奢り』っていう、芸会とかよりも違った意味で一番熱が入る、我々日大の経商法とO-keisと同志社(喜劇研究会)のライブがありまして。負けたサークルが、打ち上げ代とか場代とか全部奢るっていう。1人1万5000円ぐらい。
──えー!
千明:本当に一番熱が入ります。
カツラギ:誰を何番目に出すかとか、戦略もあって。
千明:もう当日まで言わない。
カツラギ:当日集合のときに(香盤を)発表するので。
千明 :そう、それ。そこが盛り上がって1番大声を出すかもしれない。結果発表のときも、俺らじゃない組の発表でも盛り上がる。
カツラギ:(自分たちの結果も)かかってるから。
千明: 一番盛り上がるライブですね。
~沈黙~
一同:うーん。
おのはら:ありすぎてね……『ナルちゃんおたんじょうびライブ』。
一同:いやいやいや(笑)。
千明:楽しいだけだろ。
門:僕らが組んだのはそれがきっかけ。
一同:えー!そうなんだ!
門:そこで初めてがっつりしゃべりました。僕がガーシーのモノマネをして。
千明:あれ面白かったな(笑)。
門:(LUDOの)ナルちゃんって子がいるんですけど、 6月に自分の誕生日を祝うというか、好きな人を呼ぶみたいなライブがあって。僕らは第1回の時、2年生になりたてだったんで、同期ライブ以外で同期だけが集まるライブっていうのはなくて。同期だけがバーって集まってワイワイやる貴重な機会だったんで、めっちゃ楽しかったのを覚えてます。……今年も出たかった。
一同:(笑)
おのはら・千明・あずき:今年は呼ばれなかったもんな。
門:この記事をナルちゃんが読んでたら理由を教えてほしいな。
おのはら:アンサー欲しいね。
カツラギ:そういえばナユタの出るライブ、楽屋とかにプロの人結構いるじゃん。
一同:あー。
門:(今までのライブで)一番緊張したのって何?
千明:なるほど、緊張。
ホリコシ:純粋に自分が客として見てた人と一緒にできるのはうれしいです。あと、普通に文化祭のライブとかもめっちゃ人来て楽しいっすね。
おのはら:緊張はしないっすね。
カツラギ:一番緊張しないライブは?
一同:(笑)
おのはら:同期ライブですかね。カルビジョン。カルビジョンで出るライブ。
3組のこれから
──では最後に、コンビとしての今後の目標や展望をお伺いしたいです。
ホリコシ:学生のうちしか失敗が許されないと思うので、漫才の面でもそうですけど、いろんな面にチャレンジして、もう1つ新しい段階に行くことが理想かなと思います。
おのはら:そうですね。私もM-1を頑張りたいなとすごく思いますね。やっぱりM-1次第で来年(2025年)以降の動きも変わると思うんで。結果を出すとライブに呼んでもらえるので、M-1を頑張りたいな。
あずき:そうですね、まあ、まずはちょっと同棲とかしてみて(笑)。10年後、20年後に法が変わっていれば結婚する。
門:ちょっとそれマジにとられるからさ。ここまで言ってると。
あずき:それ以外ないです。2人で楽しく最後までできたらっていうだけですね。
門:「もう結果が出ないからやめよう」っていう感じではないので。 あと半年ちょっとくらい、楽しく学生芸人をできたらなって。
あずき:ほんまにそれです。なんか多分ここ(グラマラスグランマ)で今後どうとかないから。
門:普通に行けばこの人(あずきたろう)は多分プロになって、ここ(グラマラスグランマ)ではプロにならない可能性が高いんで。時々、飲みに行く仲になるだけなんじゃないかっていう感じですね。
ホリコシ:悲しいな、それ。
一同:悲しい。(口々に)
カツラギ:言葉にしないでほしい。
おのはら:恋愛すぎない?(笑)
ホリコシ:好きな人は好きだぞ、こういうやり取り。
門:楽しくやりたいですね、2人で。
──ノコノコみさきさんはいかがですか?
カツラギ:マジで本当に養成所とかなしで事務所に所属したいです(笑)。私は来年(2025年)から仕事が始まるんですよ。忙しくなっちゃう。
養成所のない事務所に入って、最初5年くらいライブが少ないうちにある程度仕事を進めて、芸人としても売れてきたら、 両方やれれば最高ですね。
でも、そんなにうまくはいかない。いくはずがないから。
千明はNSCに入るらしいし。俺は仕事しながら養成所に行くのは多分無理。でも、理想は社会人として働きながら芸人でも売れていけたら最高かな。
千明:やっぱりここから半年で(カツラギを)どんだけ楽しませられるかというね。どんだけ社会のつまらなさを教えるか。それでプロに引き入れたい。
カツラギ:ダメ? 両立は。
あずき:今のちょっと甘えてたな。
おのはら:かわいい。
千明:昼のライブ出れないから。やっぱ両立はきついと思うし。
カツラギ:そっか。まあ、もう(会社から)来ないでくれって言われたら芸人になるし。
門:わかる。俺も就活中、芸人っていう選択肢が頭のどこかにあるが故に、真剣に就活をやりきれない部分があった。
カツラギ:面接でうまく話がまとまらなかったときに、「平場だったら、ここで1個笑いをとったらそれでオッケーなのに」ってめっちゃ思ったわ。
千明:就活してたけど、やめちゃったな。プロという道があるから。
カツラギ:千明は親に「プロになりなさい」って言われてるもんね。
千明:一瞬就活をしたら、「え、芸人チャレンジしろよ」みたいな。
カツラギ:(学生芸人をしてることを)みんなの親は知ってんの?
俺は誰にも言ってない。妹にも言ってない。
だけど妹がお笑い好きで、今年から京都の大学生になったので、「同志社にお笑いサークルあるよ」って言った。
それで、先輩とかに「東京にこんな面白い先輩いるで」って見せられて、「え、お兄ちゃんや!」って気づかれたい。
千明:まあまあ、ちょっとかっこいいけど。
──ちなみにこの1年、半年の目標は?
千明:M-1で結果を出したいですね。1年前は全然結果を残せなかったんですけど。
千明:最近は『UNDER5』とか、『UNDER25』とかで、ちょっとずつ受け入れられてる感じがしてます。この調子で、M-1もちょっと上まで行きたいね。
ホリコシ:Mー1でも戦えたらめっちゃいいじゃん。
千明:UNDER5で戦ったんで。
カツラギ:同期がそういうプロの大会で結果を残し始めてきたのがね、火がつく要因だった。
──残りの半年も皆さまのご活躍を心から楽しみにしております!
本日はありがとうございました!
今後の出演情報
・ナユタ
「FM NACK5 Podcast」にて毎週月曜17時に配信中!
・ノコノコみさき
日時:2024年8月7日(水)開場21:15/開演21:30
会場:高円寺ジュンジョー
料金:前売 1,500円/当日 2,000円
日時:2024年8月14日(水)開場18:45/開演19:00
会場:新宿バッシュ‼
料金:前売・当日 2,000円
buchidama@gmail.comでのお取り置きも可
日時:2024年8月18日(日)13:30開演
会場:西新宿ナルゲキ